インフラ関連の業務を実施しはじめた関連で、Oracleデータベースのライセンスについての調査をしました。
調べたところ、納得いかないなーというところがありましたので、
批判的な意味を含めてわかったことを明らかにしてみたいと思います。
Oracleデータベースのライセンスは大きく分けて2つのライセンスがあります。
これらが違います。
一般的なアプリケーションではOracleRACを使わないですし、
x86系アーキテクチャのサーバーを使用する場合、たいていの場合、
プロセッサ数が3つ以上ということはまずありえないので、Standard Edition を選択
するメリットは薄いと考えます。
プロセッサーライセンスというのは、オラクルが稼動するサーバーのプロセッサの数に対してライセンス料を
支払うというライセンス形態です。
プロセッサーライセンスの場合、オラクルを利用するユーザー数には制限はありません。
このため、インターネット上の不特定多数に対して使用可能とさせるアプリケーションをOracleで構築する場合、
このライセンス形態を選択する必要性があります。
このプロセッサーライセンスは、非常に高価です。
| No | ソフトウェア | 1プロセッサライセンス価格(税込) | 年間サポート(税込) |
| 1 | Oracle Enterprise Edition | ¥5,421,150 | ¥1,192,653 |
| 2 | Oracle Standard Edition | ¥1,997,310 | ¥439,408 |
| 3 | Oracle Standard Edition One | ¥661,920 | ¥145,622 |
ちなみにバージョンの違いによる価格差というものは存在しないようです。
つまり、Oracle11gでもOracle10gでも価格は一緒のようです。
ちなみに年間サポートは、入らないとだめかというとそういうものでも無いのですが、
年間サポートに入らないと、バグフィックスのパッチ、セキュリティパッチを入手できなくなるため、
事実上、年間サポート契約を結ばないとだめです。
いわゆる、お布施を支払い続け無ければならないわけです。
550万円のソフトウェアの利用許諾権を得ても、セキュリティパッチが無料で手に入らないという事実は、
どうかしていると思いませんか?
それが、Oracle社の社員の1000万近い、年収を維持する原資となっているわけです。
日本オラクルの平均年収
http://search.1049.jp/income/result/2220
物理的なソケット数に対し、CPUコアが2つ以上あるマルチコアプロセッサの場合、
プロセッサ数の数え方にちょっとした係数を掛けて計算をしなければなりません。
| No | 製品名 | コア数 | 係数 | プロセッサ数 |
| 1 | Sun Fire T1000 | 8 | 0.25 | 2 |
| 2 | Intel or AMD Desktop Multicore chips(コア数2) | 2 | 0.5 | 1 |
| 3 | Intel or AMD Desktop Multicore chips(コア数4) | 4 | 0.5 | 2 |
| 4 | AMD Third Generation Opteron or earlier Multicore chips | 4 | 0.5 | 2 |
| 5 | Intel Xeon Series 74XX, Series 55XX or earlier Multicore chips(コア数6) | 6 | 0.5 | 3 |
| 6 | Intel Xeon Series 74XX, Series 55XX or earlier Multicore chips(コア数4) | 4 | 0.5 | 2 |
| 7 | Intel Xeon Series 74XX, Series 55XX or earlier Multicore chips(コア数2) | 2 | 0.5 | 1 |
| 8 | HP PA-RISC | 4 | 0.75 | 3 |
1つの物理的なプロセッサに対し、コア数6のプロセッサ(例えば、X7460)のようなプロセッサの場合、
プロセッサ数は、3と計算されます。
プロセッサ数を考慮した場合のソフトウェアライセンス費です。
| No | ソフトウェア | プロセッサ数 | プロセッサライセンス価格(税込) | 年間サポート(税込) |
| 1 | Oracle Enterprise Edition | 1プロセッサ | ¥5,421,150 | ¥1,192,653 |
| 2 | 2プロセッサ | ¥10,842,300 | ¥2,385,306 | |
| 3 | 3プロセッサ | ¥16,263,450 | ¥3,577,959 | |
| 4 | Oracle Standard Edition | 1プロセッサ | ¥1,997,310 | ¥439,408 |
| 5 | 2プロセッサ | ¥3,994,620 | ¥878,816 | |
| 6 | 3プロセッサ | ¥5,991,930 | ¥1,318,224 | |
| 7 | Oracle Standard Edition One | 1プロセッサ | ¥661,920 | ¥145,622 |
| 8 | 2プロセッサ | ¥1,323,840 | ¥291,244 | |
| 9 | 3プロセッサ | ¥1,985,760 | ¥436,866 |
桁が間違っていると思われても仕方が無いですが、合っています。
6コアのマシンでOracle Enterprise Editionをプロセッサライセンスを選択すると、
1600万円のライセンス料を支払う必要があります。
(ただし、これは計算上の価格で、通常割引が入るとおもいます。)
(ライセンス違反をしないようにするならば)
オラクルを稼動させるプロセッサは、コア数を2未満にしないと、価格が倍々になってしまいます。
ネームドユーザーライセンスというのは、オラクルを利用するユーザーに対して使用許諾権が与えられるという
ライセンス形態になります。
| No | ソフトウェア | 1ネームドユーザーライセンス価格(税込) | 年間サポート(税込) |
| 1 | Oracle Enterprise Edition | ¥108,465 | ¥23,862 |
| 2 | Oracle Standard Edition | ¥39,900 | ¥8,778 |
| 3 | Oracle Standard Edition One | ¥20,580 | ¥4,528 |
上記は1ネームドユーザーライセンスの価格です。
ソフトウェアを使用するには、最低ネームドユーザーライセンスの数が決まっていて
それ以下の数で使用することはできません。
| No | ソフトウェア | 最小ユーザ-数 |
| 1 | Oracle Enterprise Edition | 25 |
| 2 | Oracle Standard Edition | 5 |
| 3 | Oracle Standard Edition One | 5 |
まとめるとネームドユーザーライセンスを適用した場合のソフトウェア利用許諾権の価格は、
次のとおりになります。
| No | ソフトウェア | 最小ネームドユーザーライセンスの価格(税込) | 年間サポート(税込) |
| 1 | Oracle Enterprise Edition | ¥2,711,625 | ¥596,550 |
| 2 | Oracle Standard Edition | ¥199,500 | ¥43,890 |
| 3 | Oracle Standard Edition One | ¥102,900 | ¥22,640 |
ここでの例は、Oracle Enterprise Editionの場合です。
ネームドユーザーライセンスは、1プロセッサに対して最小ユーザー数が25と制限されています。
ただし、高性能のサーバーを使用して、オラクルを使用する場合には、最小ユーザー数がなぜか増えます。(その訳は?)
つまり、それなりのお布施を支払わなければ、ライセンス違反となります。
| No | プロセッサ数 | 最小ユーザー数 | ライセンス価格(税込) | 年間サポート料金(税込) |
| 1 | 1 | 25 | ¥2,711,625 | ¥596,558 |
| 2 | 2 | 50 | ¥5,423,250 | ¥1,193,115 |
| 3 | 3 | 75 | ¥8,134,875 | ¥1,789,673 |
| 4 | 4 | 100 | ¥10,846,500 | ¥2,386,230 |
| 5 | 8 | 200 | ¥21,693,000 | ¥4,772,460 |
| 6 | 12 | 300 | ¥32,539,500 | ¥7,158,690 |
| 7 | 16 | 400 | ¥43,386,000 | ¥9,544,920 |
(ライセンス違反をしないようにするならば)
オラクルを稼動させるプロセッサは、コア数を2未満にしないと、価格が倍々になってしまいます。
ライセンスの損益分岐点は、以下のとおりになります。ちなみに、1プロセッサライセンスの例です。
| No | エディション | ネームドライセンス数 |
| 1 | Enterprise Edition | 50 |
| 2 | Standard Edition | 51 |
| 3 | Standard Edition One | 33 |
貧乏人がうだうだと書きましたが、正しいライセンスでOracleを入手する最低価格は、
条件
これで、¥102,900 + 年間サポート:¥22,640で、合計¥125,540 です。
正式なパッチも入手できます。